2000年代クオリティのCGを見てわかる通り、明らかに低予算・過密スケジュールですが、なんとか面白くしようという気概を感じます。そして実際、面白いです。例えば、止め絵の部分は色気や顔芸でインパクトを出し、カメラワークで動きをつけようとしています。作画コストが高い、動きの多いシーンはそもそも描きません。ドット絵でゲーム風にしたり、それでもだめなら実写も使っています。一方で、見せ場の戦闘シーンでは作画コストを惜しみません。一話でミタマが力を振るうシーンでは神の禍々しさがひしひしと伝わり、四話の戦闘には思わず見入ってしまいました。この”割り切り”は、全クリエーターが見習うべきものだと思います。そして何よりテンポが良いです。ギャグ、シリアス、お色気、サスペンス、ワクワク感……。それらのバランスのいいストーリーを、テンポよく進めていくので、退屈に感じることがありませんでした。アニメに限らず、世の中にはお金ばかりかけていて見るに堪えない作品がたくさんあります。そういった『商業的』な守りに入った作品が悪いとまでは言いませんが、真に見るべきは、この作品のような努力の滲んだものなのだと思いました。

原作の薄暗くて妙に迫力のある作画が気に入っていたのですが、アニメになると微妙に朗らかすぎる感じがします。シナリオのほうも、原作にほぼ準拠しているのに、なにか違和感を感じますね。おもしろい原作なのでもう少し頑張って欲しいです。それから、とってつけたような3Dキャラは蛇足です。

前半はあーちょっとギャグ滑ってる系のヤツかなぁなどと思いながら見ていたんですが徐々に不穏な気配になってきて最後の展開がある１話だったので、なるほど前半の滑り方は前フリだったのかと納得がいきました。物語のまとまりも良いし、作画も良いし動きもある。まだ１話ですがけっこう出来の良い１話のように見えました。この感じで作ってくれるならあとは原作の面白さ勝負になるので、アニメ化としては成功してると思います。あとは本当に原作の面白さ次第ですね。今後どうなるかわからないのでまだ星４としておきますが、可能性は感じます。(※5/3追記)３話まで見ましたが、ちょっと期待はずれでした。ずっと主人公たちのテンションが異様なので、ずっと見てると街中で奇声を上げている人を見ているときの顔みたいになってきます。お話の展開も新キャラのコスプレが派手なくらいでストーリーが先に進んでいきませんし、このペースだと異世界の巨悪に立ち向かう展開も、いったい何話先になるのか怖くなってきます。作画は崩壊しているわけではないので、魔獣がゴリゴリのCGであること以外見た目はそんなに気にならないのですが、おそらくは原作がちょっとアレなのか、ここから先には期待できそうにないですね。星は３に下げます。

なろう系で初めて見るタイプ。転生先で宗教がなかったらどんな世界になるかというかなり壮大なテーマ。今二話目でちょっとチャラい作りだけど、作り方によっては大成功するタイプではと思いながら見てます。

イントロのイントロ、そんな1話。早い話、何が目玉なのかよく分からなずに終了した感じ。異世界についてきた守護神が、主人公と活躍するんだろうなぁ、でも主人公はただのパンピーで何の能力もない凡人、守護神頼りじゃ面白みがねぇ…そんな具合に流されて終わってしまった1話でした。次話で自分のツボを刺激してくれることを願うばかりです。

変に生々しい下ネタにビックリした物の、トータルで見ると悪くない1話目。誰も見た事のない世界を描こうと言う姿勢が恐らくあり、神と宗教が無い代わりにディストピアとなっているファンタジー世界が非常に新鮮。急に始まるハードな展開と、神無き世界に主人公が持ち込んだ神様な幼女？　が颯爽登場してと、2話目が楽しみ。しかし、作画の上下とシリアスとコメディの振れ幅が凄い。姉は、あの流れで生き返ったのかな？あと、馬車で迎えに来たヤツ用意良過ぎだけど勢いとテンポ優先で、トータルだと悪くない感。

第一話だけなのでなんとも言えませんがこれってもしかして神様介入系異世界ものジャンル（勝手に命名）？？？美幼女系神様がいろいろ手助けして・・って他作品にもよくあるパターンな気がしかも時代にマッチしてる？狂祖様が親父ってｗどこかの教会みたいなヤバイ出だし転生先の異世界もなんか闇グロでドロドロってなんだこれ？まあ、ちょっと面白そうだから見てみますか

2話以降気になったところ・OPの大部分が本編の使いまわしを切り貼りしたものなところ(テンポが曲と合ってない)・「そこ描写しないの！？」みたいなところがたまにある(シーンがぶつ切りな感じがする)

意外と面白いんだが、世間で統一教会問題やエホバの証人問題などが騒がれているタイミングを考えると、なかなか笑えない話かもしれない。冒頭でいきなり宗教2世問題的な死に方をする主人公が、異世界転生した先で神様をパワーアップさせるために布教活動に邁進するという皮肉。脱テンプレ型ではあるが、物語の展開自体はありきたりな範疇と言えるだろう。しかし、宗教の存在しない世界って存在し得るのだろうか？普通、文化と宗教は繋がっているし精神活動の帰結として不可分なので、真面目に考えるとなんらかの作為的介入でもない限り宗教が存在しない世界なんて有り得んよな・・・。まあ、その辺は物語が進むうちに種明かしがあるのかもしれないが。